2011年 12月 16日
奈良マラソン参戦日記 その4
ペースの事で迷いながらも、やはり上げ気味に走っていた。
初レースで自分の時計でサブ5達成かもしれないと。
脚はストレッチのお陰で、山を走ってた時よりましになってた。

ただもうひとつ気になる事が。
山越えが終わってから急に寒くなってきたのだ。
上半身も寒いが、手も冷たくてたまらない。

「これって何やろ?気温が低いから?それともエネルギーの不足で熱(体温)が作れてない?」と考える。

「でもさっきバナナも食べたし、(ポーチに入ってるエネルギーゼリーの)補給も欲しくないし…」とそのまま走る。

しばらく行った37km付近でとんでもない急な上り坂がある。

最初にこの道に来た時は「ウソやろ!?」と思った。距離にしたら短いのだけど、角度が半端ない。
試走のお陰で心の準備も出来たし、直前にブドウ糖も摂って臨む!
歩いてる人を抜きながら走って上り切れた!
嬉しい!

そして、やっと38km地点の教育大前に帰ってくる。
ここに来ると市内に戻ってきた感じがしてホッとする。

“あと3km”の表示に気合いが入る!
沿道の方の「ナイスラン!」の声に励まされる!
「腕、振れてる!大丈夫や!その調子!」と言ってくださる方もいた!

本当に応援して下さる声がありがたく、大仏殿前交差点を越えたら、フィニッシュに近付いた感が溢れてきて、涙が出てきた。
だけどそれと同時に呼吸が乱れ、息が吸えなくなり、「これはヤバい」と気持ちを抑える。

県庁前交差点を曲がる!
あと2km!
時計を見る!
「うわっ!ホンマに達成できそうや!」

最後の坂で脳が逃げ腰にならないよう、最後のブドウ糖をチャージをする!
そしてペースを更に上げる!

佐保橋交差点に来た!
居た!
約束をしていた母が手を叩いてランナーを応援してくれていた!
すごく遠かったけど、私も母もほぼ同時に気がつく!
母は慌ててカメラを構える。
だけど電源が入らないようだ。
私もここまで来てペースを落とす訳には行かない。
後ろを振り返った私を撮れたようだった。

交差点を曲がり、後は鴻池までのこの坂道だけ!
行ける!走れる!
腕を振って走る!

もう必死だった。
歯を喰いしばって、頭も歪んでたと思う。
脚がどうとか全く考える余裕もなく、必死に走ってた!

「キツい!キツすぎや!でも緩めたくない!とにかくこのまま行く!完走できたら、もうそれでいい!二度とフルなんか走らへん!」とそこまで思った。

その時、「Mさーん!Mさーん!」、聞いた事のある声が耳に入ってきた!
振り返ると父だった!
しんどくて、必死で、忘れてたんだけど、父からもゴールの目標時刻を聞かれ伝えていたのだ!
見つけてくれてよかった!
手を振り、すぐに前を向く!
あともう少し!

競技場に入る!
が…そうだった、昨年もすぐグラウンドに入れると思っていてショックだったのだ。
少し外周を走ってからやっとグラウンドに入れるのだ。
「あかんあかん、ここで緩めるな!緩めるたら後悔する!そう!川内さん!川内さんを思い出して!倒れたらあかんけどダッシュダッシュ!ラストスパート!」

そうやって私は自分を押して押して走ってた!

遂にアーチをくぐれる、そう思った時、両手を上げ空を見上げてた!

フィニッシュ!
「やったー!走れたー!」

これほどまでに満ち足りた気持ちになった事があっただろうか。
嬉しいとも違う。
幸せとも違う。
自分に満足できるこんな時が。

「時計や!」
ストップウォッチを止める!
何と!4:56:58!
ウソのような素晴らしいタイムだった。
ここで嬉しい気持ちが湧いてくる。

「やったなぁ!私!よぉがんばった!」


〜続く〜
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by momaji | 2011-12-16 22:15 | ランニング
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